移床式上向流連続砂ろ過裝置 リサンドフィルター
砂ろ過層を効率的に使用し、かつ逆洗設備が不要
リサンドフィルターは、下水処理場の活性汚泥処理水(二次処理水)等のSS(懸濁物質)を除去し、ろ過水を場內用水として再利用したり、高度処理水として放流するための砂ろ過裝置です。
本裝置では、原水がろ過砂層を上昇中にSSを捕捉され清澄なろ過水となりますが、同時にエアリフトポンプ方式によりSSを補足したろ過砂を空気洗浄するため、逆洗設備が不要です。
運転原理
- 原水は導入管より上向流としてろ過砂層內に均等に供給されます。
- 原水中のSSはろ過砂層で捕捉され、清澄なろ過水が上部から処理水として流出します。
- エアリフトポンプ內を上昇中に、砂は空気による強制撹拌により洗浄されSSが剝離します。
- エアリフト管上部のろ過分離室で砂は落下し、ろ過砂層に戻ります。
- 濁質を含んだ洗浄排水は洗浄排水管から排出されます。


移床式上向流連続砂ろ過裝置 リサンドフィルターの特長
- ろ過と洗浄を同時に連続的に行います。
- ろ過部は低圧損ろ過となっていて、大きいろ過速度が得られます。
- 簡単な裝置構成になっており、メンテナンスも容易です。
適用例
- 下水処理場等における、活性汚泥処理水(最終沈殿池処理水)等のろ過設備
- 浸出水処理施設の高度処理
- 鉄鋼排水のリサイクル処理
- 製紙工程排水の処理
- 冷卻水の浄化
